子供も部下も育つ「一流のほめ方」、超簡単7秘訣 資生堂・魚谷社長の「スゴい人心掌握術」も紹介

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3原則とは、以下の通りです。

①(該当する行動の直後に)ぐ褒める
体的に褒める
持ちを込めて褒める

その頭文字をとって「す・ぐ・き」のルールとして紹介しています。

褒め方の3原則「す・ぐ・き」のルール

何か褒めるべき点があれば、「全部終わったあとに」「思い出したように」褒めるのではなく、「すぐに」褒める。そうすることで、何が賞賛の対象になったのかがすぐにわかります。

また、たんに「よかったね」で済ませるより、「この書き方、すごくいいよ」「いまの話、すごく説得力があったよ」というように、「行動」に焦点を当て、より具体的に評価するのです。そのほうが、日ごろからきちんと目を配っていることが伝わります。

そして、何より、おざなりでありきたりな言葉ではなく、「気持ちのこもった言葉」でなければなりません。

魚谷社長のメールは、そのスピード感、「どういった点がよかったのか」というと極めて具体的な内容、そして、他人行儀な褒め方ではなく、気持ちが伝わってくる真摯な言葉……。

「すぐ」「具体的」「気持ちを込めて」の「す・ぐ・き」のルールに沿った、まさに「超一流の褒め技」がぎっしり詰まっていました。

以前、魚谷氏の下で働いていた知人は「転職する最後の日に、直接彼から電話がかかってきてびっくりした」と話していました。

知人が辞める前に、魚谷氏は、すでに別の会社に移っていたそうですが、その精いっぱいの励ましのメッセージに感動したそうです。

きっと、こうしたエピソードには事欠かない方なのかもしれません。彼がコミュニケーションに並々ならない情熱を注いでいるという話はあちこちで耳にします。

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