フリーフォール J・E・スティグリッツ著/楡井浩一他訳

フリーフォール J・E・スティグリッツ著/楡井浩一他訳

急降下(フリーフォール)したグローバル経済は、危機からいつ回復できるのか、そもそもなぜ、この危機の到来を予測できず、地球全土に広がったのか、大きな犠牲から何を学ぶことができるか。誰もが知りたいこれらの疑問の解明に、著名経済学者が舌鋒鋭く迫る。

著者は「予測する科学」経済学自体にも矛先を向ける。「アメリカが自国の経済改革を達成したいのなら、経済学の改革から始めるべき」として頁数を多く割く。「経済学は学究の一分野から、自由市場資本主義の旗振り業務へと姿をかえてしまった」との反省からだ。

過去の経済理論は「市場をうまく機能させるために何ができるか、膨大な見識をあたえてくれた」はずにもかかわらず、それを無視した歩みを詳述。「より安定し、繁栄し、公平である経済を築きあげたいと願う」ハイエク等の言説に目を向けよとも説く。

中でも、米国の財政赤字に「無秩序な巻き返し」がありうると警鐘を乱打する。

徳間書店 1890円

  

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
ジリ貧からの脱却<br>リース反攻

リース取扱高は10年で4割減少。伸び悩む設備投資、低迷する利ザヤ、規模拡大の限界…三重苦にあえぎ、かつての市場規模は望めない。リース大手3社トップが語る生き残り策。