メールのやりとりは「4行以内」が超効率的な訳 ITは「使いすぎない」ことも実は大切である

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また、便利であるからこそ、ITは「使いすぎない」ことも大切です。メールはせいぜい4行以内で簡潔にするのがシリコンバレー流。最後まで読まない人も多いので、挨拶が上にあって下に用件があると、肝心なことが伝わらない危険があります。

やりとりを続けるときは、簡略化する

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引き続き同じ人とメールをやりとりする場合は、宛名も挨拶もなしで用件のみ、自分の名前も、ファースト・ネームから、頭文字一字になり、ついには名前も省略する場合が多いです。あえて「よろしくお願いします」の意味で、ThanksやThxを文末につけますが、これもどんどん簡略化されています。

まるでメッセンジャーのような使い方になっていますが、とはいっても添付書類や、セキュリティの問題があるので仕事では公式のアカウントでのメールでのやり取りが主流です。またなにより重要なことは、公式のアカウントでのメールのやり取りはすべてサーバーに保管されていますので、不正防止やコンプライアンス維持には非常に有効です。

西野 精治 スタンフォード大学医学部精神科教授、睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長

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にしの せいじ / Seiji Nishino

医師、医学博士、日本睡眠学会専門医。大阪医科大学卒業。1985年大阪医科大学大学院より新技術開発事業団早石修プロジェクト出向。1987年スタンフォード大学留学。2019年ブレインスリープ創業、2021最高研究顧問就任。2022年NOBシフトワーク研究会設立、会長就任。著書に「睡眠負債」の実態と対策を明らかにしベストセラーとなった『スタンフォード式最高の睡眠』(サンマーク出版)、『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』(PHP新書)、『睡眠障害』(角川新書)、『スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術』(文春新書)、『スタンフォードの眠れる教室』(幻冬舎)、共著に『最高のリターンをもたらす超・睡眠術』(大和書房)等。

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