東大生も驚愕!「東京藝大生」の努力が凄すぎた 「不確実な時代」に必要な努力のカタチとは?

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例えば今回取材した方の1人は、『Dispersed - That's it is.』という作品を作っていました。これは「破かなければ読むことができない本」です。

『Dispersed - That's it is.』Ⓒ布谷麻衣

本というのはページをめくって読み、何度も読み直せるものですが、これはその常識を覆し、1ページずつ破いて読み進めなければならない、1回しかページをめくることができない本なのだそうです。

正直、僕は芸術を解さない人間なのですが、やはりこの作品を見たときに、「表現したい世界があるんだな」ということを非常に強く感じました。

不透明な時代に必要な「努力」のカタチ

そして、「東大生の弱いところって、もしかしたらこういうところなのかもしれないな」と思いました。

結果が見えないものに対して、自分の時間を投資して、努力し続ける能力

これから先の時代は先行き不透明で、何が起こるかわからない社会になると言われています。

今積み上げているものが、実は技術革新によって意味がないものになってしまうかもしれない。逆に、今は評価されていないことが、未来においてめちゃくちゃ多くの人を救うことになるかもしれない。そういう「結果が見えない時代」になっていくのだと、僕は東大の中で学びました

だからこそ、これからの時代に必要なのは、藝大生のような「結果が見えないものに対して頑張れる能力」なのではないか、と。

そんなことを思い、今回皆様にこの学びを共有させていただきました。ぜひ感想があれば、教えていただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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