自宅でも十分楽しめる「プロ野球観戦」のススメ 球場に行けないファンに知ってほしい代替案

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いずれも対戦カードは広島東洋カープ。司会進行役に横浜スタジアムでスタジアムDJを務めるMC TEDDY氏を起用。ゲストとして球団OBなどを迎えた。

参加券は1枚1000円。ファンクラブ会員かどうかに関係なく、先着順で購入可能とし、購入手続きが済むと、参加用URLがメールで送信されてくる仕組みだ。

東北楽天ゴールデンイーグルスは6月27日から7月5日までの8試合と、7月23日からの4連戦で、オンライン観戦企画「わしほールーム」を実施。やはりZoomを使い、参加券は1枚1000円と、仕組みはベイスターズと同じだ。

福岡ソフトバンクホークスも6月21日と7月12日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、球団OBが参加したオンライン観戦をZoomで実施した。こちらは2回とも無料。1回目は球場への応援ボード掲出権利の購入者の中から抽選で選ばれた13組、2回目はファンクラブ会員を対象に、抽選で選ばれた125人を招待する形をとった。

北海道日本ハムファイターズも、ファンクラブ会員対象のオンライン観戦イベントを6月19日以降、すでに合計4回実施済み。Zoom利用、無料、参加応募資格がファンクラブ会員であること、実際の参加者は抽選で選ばれていることなど、いずれも仕組みはホークスと同じ。8月8日の埼玉西武ライオンズ戦では第5弾を実施する。

コロナ禍前までイベント事業者がスポーツバーなどを会場に実施していた球界OBの有料トークショーも、軒並みZoomを使ったオンライン開催に移行している。数あるオンライン会議システムの中で、各球団がこぞってZoomを利用しているのは、1回のデータ通信量が少なく、大人数が接続しても通信が安定しているからのようだ。

自宅でも味わえるスタジアムフード

もっとも、球団主催のオンライン観戦企画は人数も開催回数も限られており、実質的には高嶺の花となっている。

球場観戦の醍醐味は、なんといっても仲間と一緒に盛り上がれること。1人でテレビ観戦するのもよいが、Web会議システムで仲間とつながって、遠隔地に住む友人も交え、飲みながら観戦するのも一興だ。

オンライン飲み会の場合、ドリンクとフードは当然、自前調達。そこで役立ちそうなのが、昨シーズンまでは球場でしか購入できなかったスタジアムフードの出前サービスだ。

自宅での1人テレビ観戦でも、調達したスタジアムフードは気分の盛り上げに役立つだろうが、テレビ会議システムで仲間とつながった状態での観戦であれば仲間に自慢できる。

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