コロナ"再燃"で点検したい予防対策の「要不要」 電車で一番感染しない場所がわかりますか?

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とくに夏になり気温が上昇してくると、熱中症のリスクも高まります。周囲に人がいないとき、1人でいるときはマスクは外してかまいません。とくに子どもは地面からの熱を受けやすく熱中症の危険性が増しますので、注意してください。

・ 手肌のケアも、感染症対策になる

手洗いで、意外と見落とされがちなのは「手荒れ」です。肌はバリアの役割を果たしているため、手荒れがひどくなると、それだけ細菌やウイルスの侵入を許しやすくなってしまいます。実際、手肌のケアは医療従事者の間でも重視されています。

消毒より手洗いのほうが「手荒れ」しやすい

手洗いとアルコール消毒とでは、アルコールのほうが手荒れを起こしやすいと思われるかもしれません。

しかし、実は手洗いのほうが皮膚への刺激が強く、なおかつ乾燥も招くことから、アルコールより手荒れを起こしやすいのです。理由としては、アルコールは素早く揮発するため、使用時に手指が乾燥するような感覚になることと、手荒れをすでに起こしてしまっているときにアルコール消毒をすると、手荒れが悪化してしまうからだと思われます。

さらに36度以上のお湯も手の油分をとってしまいますので、手洗いのほうが肌荒れはしやすいといえるでしょう。また、石鹸やハンドソープの洗い残しも手荒れの原因になります。十分な時間を使ってしっかり洗い流すことが大事です。

手を洗った後にゴシゴシと手を拭かず、ペーパータオルなどで優しく叩くようにして水分をとること、ハンドクリームで手肌を保湿することも、手洗いの際の習慣としてください。

・アルコールは必ずワンプッシュして使う

今は、たいていのスーパーや公共施設の出入り口に「プッシュ式のアルコール消毒液」が設置されています。これを使うときに気をつけたいのは「ワンプッシュ押し切る」ことです。製品によって多少異なりますが、多くの製品がしっかりワンプッシュ押し切って出た量が適量となります。

しっかり押し切ると手からあふれそうな量になるため、「もったいない」「無駄遣いしては申し訳ない」と思っていた方も多いかと思います。しかし、実は「ワンプッシュ押し切って出る量」が、両手をアルコール消毒できる適量なのです。

また、よく手をパタパタと振って乾かそうとしている人を見かけますが、それだと、両手全体に行き届かないままアルコールが揮発しているだけで、効果半減です。手首までしっかりと、アルコール消毒液を馴染ませるようにしてください。

・電車で一番安全なのはどの場所か?

飛沫感染の感染症の場合、電車やバスなど、日常的に利用する公共交通機関では「車内のどこにいるか」によって感染リスクが変わると考えられます。

新型コロナウイルス同様、飛沫感染や接触感染でうつるインフルエンザに関する調査では、実は入り口付近より奥のほうが、感染リスクは低いという結果が出ているのです。

次ページ感染リスクはなぜ奥のほうが低い?
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