グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
今日は、「愛されずに育った人は、どうすれば精神が落ち着いた人間になれるか?」というご相談です。
【ミセス・パンプキンへの子育て相談】
私の幼少はいつも家で1人ぼっちか、または親戚や近所の家をたらい回しにされていました。両親は私よりも仕事に忙しく、家に帰っても、おかえりという声を聞いたことはなく、学校での出来事を話す相手もおらず、夜も一人で眠りました。
母は水商売で、小学校では母の職業で嫌な言葉を浴びせられたり、授業中の先生の質問にも、お母さんの帰宅時間の質問があり、夜中の帰りは私の母だけでした。しかも全員立たされて、帰宅時間によって座らされて行くというむごいやり方で、最後に立っていたのは私一人でした。
幸い私は明朗活発で運動も勉強もそれなりにでき、常に明るく振舞わなければと努め、さびしさを両親に訴えることはありませんでした。高校になるとバイトをはじめて、両親の仕事も気にならなくなりましたが、大人になるにつれて親戚づきあいがなくなっていました。
父との愛も冷めており(それには十分な事情があるのですが)、母には陰で恋人もいて、家族の絆は薄かったです。でも離婚とまではいかないようで情があるから捨てられないとのことでした。
今や私も40代になり、母は70代で未だに店を営み、常連さんと楽しく過ごしていて、生きがいがあるっていいなと思いますが、幼少の頃私に時間をさいてくれなかったのはなぜだろうと今でも謎です。父の事業の失敗で借金はあったようですが、私が小学校に上がる頃には返し終わったということです。ならばその時に水商売をやめてほしかったと思いましたが、言えませんでした。
今、私たちは友だちのような母と娘の関係です。しかし、私は人間関係がうまく築けず、友人も少ないです。客観的に他の人をみると、親戚づきあいのある人は自然と社交的な人が多いように思えますが、関係あるのでしょうか?恵まれなかった家庭の子が大人になって、よい人間関係を築ける方法はありますか?
ローズゼラニウム(仮名)
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