メモ機能に特化し大ヒット、「ポメラ」の勢いは持続するか?!


 
 あえて機能をワープロだけに絞ったキングジムの携帯電子端末「ポメラ」。昨年11月の発売以来、当初計画3万台を上回る約9万台を記録しており、文具業界ではまれに見る大ヒット商品だ。希望小売価格は2万7300円と安くはないが、「会議の議事録を取るのにパソコンを持ち歩くのは面倒」「電車の中で長い文章を書きたい」といったニッチなニーズをがっちりとらえている。

12月1日には、従来機種に寄せられた不満を解消した上位モデル「DM20」を投入した。メモリ容量を400字詰め原稿用紙7万枚分に拡張し、液晶画面は4インチから5インチへ拡大。革の手帳を模したトップパネルを採用するなど、見た目もグレードアップしている。性能を向上させながらも、手のひらサイズで重さ370グラム、電源を入れてわずか2秒で起動する機能はそのままだ。

「今回も通信機能は持たせなかった」(キングジム)。文字を書くことと携帯性に特化する基本コンセプトは変えていない。その代わり文字をQRコードに変換する機能を搭載。携帯電話のバーコードリーダーで読み取れば、ブログなどへの文章転用が容易になった。

「文具が売れない中、ポメラは救世主的存在」と宮本彰社長。今後もラインナップ拡充を計画しており、ヒット継続を狙っている。
 
(吉川明日香 =週刊東洋経済)

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