キヤノンがプリンタで大型買収、自前路線から転換 

拡大
縮小


 昨年には事務機事業で米国でのパートナーであった販売代理店のアイコン社をリコーに買収されたため、「北米でシェアはかなり落ち込んでいる。業界では、手を打たなければさらに縮小していくと言われていた」(三谷氏)。9月末で約6300億円と潤沢な手元資金を抱えており、その使途も課題とされていた。キヤノンにとって過去最大のM&Aだが、たやすい額といえる。

会見では今後の大型買収について質問も出たが、「皆さん期待しているだろうが、これ以外の大型投資の計画は今はない」(内田恒二社長)とした。

独自技術から路線転換するキヤノン。勢力図を塗り替えることはできるか。

■業績予想、会社概要はこちら

(前野裕香、桑原幸作 =週刊東洋経済)

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT