BMWが仕掛ける"改造前提"のバイク 排気量1169cc、価格は190万円

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――なぜ改造を想定したバイクを投入するのか。

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改造したR nineT

自分だけのオリジナルなバイクを作りたいというニーズは強い。改造バイク市場は、米ハーレーダビッドソンを改造する米国流と、日本、欧州のメーカーのバイクをベースとしたものに大別される。

後者の場合、欧州のカフェレーサー(市販車をレトロな公道レース車風にする改造ジャンル)への改造をはじめ、さまざまなスタイルに細分化が進んでいる。R nineTは、白いキャンバスのようなバイクで、フレームの切断や溶接など大がかりな作業をすることなく、気軽に改造を楽しめる。ハーレー以外で改造を楽しみたいユーザーを取り込む。

――日本市場での見通しは。

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タンデムシートを取り外したR nineT

R nineTは、細かなディテールにこだわってデザインしており、日本市場にも好まれると思っている。

日本には、世界的に有名な改造バイクメーカーがいくつもある。ハーレー以外の改造バイク分野ではとりわけレベルが高く、「神」のような存在の改造メーカーすらある。日本の改造メーカーのバイクは、全体のプロポーションがよくまとまっているだけでなく、細かな部分の加工や手作り感もとても美しい。R nineTが受け入れられるためにも、日本の改造メーカーにはとても期待している。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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