日本人の「ドバイ留学」が最近注目集まる理由 大人が初めてイスラムカルチャーを学ぶ機会

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社会人がドバイに留学するメリットはビジネスにもあるようです。

ビジネスマンも多く参加するEF ドバイ校についてイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社の遠藤玲奈氏に聞きました。

ドバイでビジネスを学ぶ

世界114カ国で教育機関を展開するEFがドバイ校をオープンしたのは1年ほど前。まだ新しいのですが、すでに多くの社会人が留学しているようです。

ハルト・インターナショナル・ビジネススクール(写真:EF Dubai 校提供)

ここの特徴として、EFが運営する経営大学院ハルト・インターナショナル・ビジネススクール(Hult International Business School)と同じキャンパスで学べるため、社会人に向いている点が挙げられます。

同大学院のオープンレクチャーに参加したり、アラビック・フォー・ビジネスのクラスでは、実際の中東でのビジネスシーンを想定したアラビア語の使い方を学んだり実践的なコースがそろっています。

学校のあるドバイ・インターネット・シティ(DIC)は、グーグルやデル、サムスン、フェイスブック、マイクロソフトなど IT企業が集積している場所でもあり、アラブ地域のビジネスハブとしてのドバイを感じることができるのが魅力です。

ハルト・インターナショナル・ビジネススクールの内観(写真:EF Dubai 校提供)

EFの留学カウンセラーの方によると、最近は30代後半のビジネスパーソンの参加が増えているそう。

その理由として、「欧米圏とは異なる留学体験を求めている点、また40代以降となると業務上のニーズから MBAスクールやビジネス留学など特定の目的に応じたプログラムを選ぶ傾向があり、その中間層であるミドルキャリアにとって選びやすいデスティネーションとなっているのでは」ということです。

ドバイの語学学校は、金曜日と土曜日がお休みとなり日曜日スタートとなるため、短期でプチ留学したい社会人も効率よくスケジュールを組むことができます。もちろんエミレーツ航空があるので、アクセスも抜群です。

日本人の「おもてなし度」が問われる2020年、新しいデスティネーションとしてイスラム文化や語学が学べるドバイ留学、渡航先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。 

大川 彰一 留学ソムリエ 代表取締役

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おおかわ しょういち / Shoichi Okawa

日本認定留学カウンセラー協会幹事、TAFE Queensland駐日代表。1970年京都市生まれ。セールス&マーケティングに約10年間携わり、カナダに渡航。帰国後、留学カウンセラーとして4年間で約1000名以上の留学やワーキングホリデーに関わる。その後、米国の教育系NPOのアジア統括ディレクターとして約6年間、グローバル人材育成に尽力。海外インターンシップを大学の単位認定科目としての導入に成功、東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも携わる。現在は「留学ソムリエ®︎」として国際教育事業コンサルティングや留学の情報を発信。留学ソムリエの詳細はHPFacebookから。著書に『オトナ留学のススメ』(辰巳出版)。

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