ニコン、一眼レフカメラの戦略転換を宣言

市場の多様化に合せてラインアップを拡充

昨年11月の新製品発表会。このDf(右)が、ニコン戦略転換の嚆矢といえる(撮影:梅谷秀司)

「映像事業の環境は厳しい。来期以降、事業構造の転換なくして成長はない」--ニコンの伊藤純一副社長は、6日に行った2014年3月期の第3四半期決算の説明会でこう述べた。

ニコンは、通期のレンズ交換式デジカメ(一眼レフとミラーレス一眼の総称)の販売台数計画を620万台から前期比14%減となる600万台に下方修正。期初時点では前期比1.7%増の710万台を計画しており、台数計画の下方修正は第1四半期の決算発表以降3度目だ。

初の前年割れ

一眼レフは高い利益率を誇り、ニコンのデジカメ事業の利益の大半を稼ぐ収益柱だ。これまで世界の一眼レフ市場は、不況下でも高成長を続けてきた。その一眼レフを中心としたレンズ交換式市場が、13年は販売開始以来初の前年割れとなった。

日本の主要メーカー全ての数字を集計しているカメラ映像機器工業会の統計によると、13年のレンズ交換式の世界総出荷台数は15%減となる1713万台。14年も市場の減少傾向は続き、13年比3%減の1670万台の見通しだ。

このような外部環境の急変を受け、ニコンは中長期的な一眼レフの販売戦略の大幅転換に舵を切った。従来、世界中で共通仕様の一眼レフを展開していたが、今後は「先進国、新興国など地域特性にあわせて仕様を変えた製品ラインナップを展開していく」(伊藤副社長)。

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