9月は「苦月」、安易に株を買わないほうがいい 「消費税10%」には株主優待券で生活防衛

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【8月23日 金曜日】日経225先物は、10円安の2万0610円、NYダウは、49ドル高の2万6252ドル。日経平均は、82円高の2万0710円と小幅続伸。

「株主優待10%割引」で生活防衛をする

【8月24日 土曜日】日経225先物は、530円安の2万0210円、NYダウは、623ドル安の2万5628ドル。1ドル=105.35円、1ユーロ=117.35円、1ポンド=129.34円。

中国がアメリカの「関税第4弾」に対する報復措置を発表。原油や農産物など約750億ドル分(約8兆円)のアメリカの製品に5~10%の追加関税をかけると発表。また、ドナルド・トランプ大統領は、発動済み対中関税を10月に30%に引き上げると表明した。

米中貿易摩擦&報復合戦激化、日韓関係の悪化など政治・経済をとりまくファンダメンタルズが非常に悪くなってきた。もうすぐ9月であるが、9月という月柄は、過去の経験則からして日本もアメリカも株式相場は悪い月柄だ。

100年に1度の暴落と言われた11年前のリーマンショックは、2008年9月15日であった。また、もう10年近く前の話になるが、株式アドバイザーの北浜流一郎さんの講演で、北浜さんは9月の9の字は、苦しいの「苦」だといっていた。

個人的な9月の投資戦略は、9月は安易に株を買わないほうがいいと思っている。日経平均の日別勝率ワースト8位、9位が、9月20日、22日で共に勝率30%(6勝14敗)となっている。今年は、9月22日は日曜日なので、3連休前の9月20日金曜日は過去の経験則からすると下がりやすい日となる。9月26日には、配当、優待の権利付き最終売買日なので、配当、優待権利を取るなら、9月20日に買うのがいいのではないか。

優待銘柄の狙い目としては、10月から消費税が10%となるので、三越伊勢丹ホールディングス(3099)イオン北海道(7512)マックスバリュ西日本(8287)など株主優待が10%割引となるようなものがあるので、株主優待券を賢く使ってまるまる消費税10%分を安くして生活防衛をするという優待生活は、面白いと思うのだが、皆さんはどう思われるでしょうか。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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