キャバクラに1000万円投じた38歳男の結婚願望 自立しすぎずお金の価値観が合う女性がいい

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吉田さんは現在、借金を毎月返済してはいるものの、家庭を持つことも無理ではない年収の水準だ。女性に求める理想が高いのだろうか?

理想のタイプは金銭感覚の価値観の合う女性

「金銭感覚の価値観が合う女性がいいです。この部分はきちんと押さえておいて、この部分にはつぎ込む必要があるよね、と共感してくれる人です。だって、ひいきにしている30歳のキャバ嬢なんて『女性は年齢を重ねるたびに高い化粧品が必要になっていく!』って言うんですもん。いつもいいブランドのボディクリームを塗っているし、それに加え、エステにも行っているんです」

キャバクラ嬢と一般女性では金銭感覚は雲泥の差がある。筆者も知人にキャバクラ嬢が数人いるが、彼女たちは身に着けているものの価格が筆者より0が1ケタも2ケタも多いし、つねにタクシー移動をしている。それに、彼女たちが高級ブランドのものを身にまとったりエステに通ったりしているのも、それが仕事の1つで必要経費なのだ。だから、ごく一般的な女性ならば吉田さんと金銭感覚は合いそうな気がする。

お金の面以外でも、結婚しても働く気のある女性がいいのか。

「既婚の友人夫婦を見ていると、女性が自立しすぎているのもどうかなと思うんです。友人の奥さんはバリバリ仕事をする人で海外出張も多い。友人は子どもが欲しいらしいのですが、奥さんは仕事が楽しくて子どもに関して考えられないようで……。仕事が大切な女性にとって結婚や出産は邪魔です。もし自分が女性を選ぶとしたら、そこまで自立しておらず、結婚した後は軽くバイトくらいならやるよと言ってくれる人のほうがありがたいですね」

現在は共働きが当たり前の時代。筆者の友人の多くは30代前半ということもあり、最近出産ラッシュだ。1人目の子どもがようやくしゃべり始めたところで2人目を出産というパターンがここのところ偶然2件続いた。筆者が「もう2人目なんて早いね!」と友人に言うと「ポコポコ産んで、その分またガンガン働かないと」という答えが返ってきた。

吉田さんは少々保守的な考えと、男性としてのプライドを持っている方なのかもしれない。まずは借金を返済することが第一だが、キャバクラ通いのきっかけになった寂しさを埋めることがいちばんの難問といえそうだ。

本連載では、取材をさせていただける方を募集しています。就職氷河期世代の未婚男性のご応募をお待ちしております。ご応募はこちらのフォームより。
姫野 桂 フリーライター

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ひめの けい / Kei Himeno

1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをしつつヴィジュアル系バンドの追っかけに明け暮れる。現在は週刊誌やWebなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好きすぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナ。

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