キャバクラに1000万円投じた38歳男の結婚願望 自立しすぎずお金の価値観が合う女性がいい

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過払金請求のCMが流れていたのは2017年頃だ。過払い金は10年経つと取り戻せなくなるため、この頃にCMが頻繁に流れていたのだと思われる。それにしても、借金をしてまで通いたくなるほど、キャバクラは楽しいものなのだろうか。

「若い頃行ったときは全然楽しいとは思いませんでした。でも、年をとって寂しくなってしまったんでしょうね……。今の仕事は週のほとんどが地方出張なので、地方のキャバクラによく行っています。地方のキャバクラは大学生が多いんです。

僕、ちょっと甘いところがあるので、おねだりされると『しょうがないなぁ』とお金を使ってしまうんです。でも今いちばん気にいっている子は30歳の子。この子とうまくいかないかなぁと思っているのですが、行き先は不透明な感じです」

吉田さんはキャバクラに一度につき3万~4万円は使い、この10年で総額1000万円は使ったのではないかとのことだった。

派遣社員からの脱却

それから吉田さんは派遣から正社員になろうと努力する。結果、3DCADのスキルが認められ、自動車関連メーカーで正社員を勝ち取れた。このときの年収は最高で498万円だったと興奮気味に語る。そして現在は別のメーカーに正社員として転職し、年収500万円を目指して奮闘中だという。また、独身寮に住んでおり、そこの家賃が5000円を出してもお釣りがくるほどの安さだという。

派遣社員からの脱却は彼にとって大きな成功体験だ。しかし、25歳以降、キャバクラ嬢以外の女性の話が出てこない。結婚願望はある。婚活をしたことはないのか聞いてみた。

「よく広告を見かける結婚相談所に問い合わせてみたら、入会金が30万円と言われたんです。また、合コンや街コンに出かけたこともありますが、うまくいきませんでした。よさそうな子がいたのでLINEを交換しようと持ちかけたのですが『私、携帯持ってないんで』と明らかに嘘だとわかる言い訳をされてしまい……。

婚活アプリも使いましたが、マッチングしないし、マッチングしたとしてもメッセージのやり取りに課金が必要なんです。アプリは全然声がかからないので、1カ月だけやって退会しました」

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