メルカリにはびこる「不届き者」のあきれた手口 「不正出品者」に惑わされないためにどうする

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Twitterでメルカリアカウントは多数売られている(筆者撮影)

「メルカリアカウント販売しています。銀行振込はセール中につき1000円」

「メルカリアカウント売ります。SMS認証受付中です。電話番号があればできる物はすべて対応しています」

Twitterで「メルカリアカウント」で検索すると、それを売買するアカウントが多数見つかる。値段はアカウント1つにつき、2000~4000円ほどだ。

「メルカリアカウント」が売買される理由

メルカリは盗品販売など不正取引を防止するため、2017年末より本人確認を強化し、初回出品時に住所・氏名・生年月日の登録を必須とした。さらに、登録された氏名と売上金の振込口座が一致しない限り、売上金を引き出せないようにするなどの対策も行っている。

本人確認の一環として、SMS認証(スマホのショートメッセージ機能を利用した本人確認方法)がある。1度認証した番号は二度と使えないため、メルカリ上で複数のアカウントを持つことは難しい。

では、Twitterで売られているアカウントを必要とするのは、どんな人か? それは過去に不正行為などでアカウント停止となったユーザーだ。もちろんメルカリ側も不正行為を増長する、アカウント売買をよしとはしていない。また、それは法律でも禁止されており、過去にはアカウントを不正取得・転売したユーザーは、私電磁的記録不正作出・共用の疑いで逮捕されている。メルカリアカウントの売買は避けたほうがいいだろう。

最後に紹介するのが「無在庫転売」だ。無在庫販売とは、メルカリに出品した商品が売れてから、ほかの通販サイトなどでそれを購入し、購入者に送ること。通販サイトで購入者の住所を入力しておけば、出品者は手間をかけずに手数料を入手できる。

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