オリジナル品種は920、新種誕生まで10年超 「サカタのタネ」最大の研究センターに行ってみた

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トルコギキョウはサカタのタネの名作。バラの花のような八重咲き

やわらかくて、あまーい「アンデスメロン」。 名前の由来は?

「メロンって、もともと高い山に生えていた植物で、南米のアンデス山脈が原産地なんじゃない?それを日本でも作れるようにしたんで、アンデスメロン。きっとそうだって」――というのは大間違い。

アンデス山脈は全く関係なし。アンデスメロンは、種苗会社大手のサカタのタネが、1977年に発売したメロンで「生産者は作って安心」「流通は売って安心」「消費者は買って安心」の「安(アン)心です(デス)」を縮めて命名された。「アンデスメロン」は、サカタのタネのオリジナル品の種からできるメロン、ということだ。

サカタのタネが開発したオリジナル品種は、他にも野菜だけでも「王様トマト」、スイートコーン「ゴールドラッシュ」、ほうれん草「クロノス」、大根「冬自慢」、きゅうり「フリーダム」など枚挙にいとまがない。オリジナル品種の総数は、野菜で約320品種、花は約600品種あり、毎年、野菜で約10品種、花で約80品種の新品種が登場している。

次ページ開発の際の第1目標は?
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