原料は危ない人毛も?激安サプリは買うな

「サプリメントの正体」の著者がやさしく解説②

数年前からランニングに目覚めてしまい、毎週走っています。走る前にはこれを欠かさず飲んで筋力アップをはかっています」。そういって30歳の会社員Tさんが取り出したのはアミノ酸のサプリメント。「以前は大手メーカーのものを買っていたのですが、高いので最近ではネットでまとめ買いをしています。無名メーカーだけど、アミノ酸はアミノ酸だし、激安ですからね」

大半のサプリはカラダに有効のはず。だが、激安の通販商品などには注意が必要だ(撮影:梅谷 秀司)

だが、T氏購入の激安アミノ酸サプリ、もしかしたら原料に「人毛」が使われているかもしれない。医薬品と違い、サプリメントは食品に分類されているのだが、中には驚くべき原料が使われていたり、有効成分がホンの少ししか使われていない粗悪品もあるのだ。連載の第2回は、この原料の実態について。前回に続き、医療機関向けサプリメント製造専門メーカー社長で、『サプリメントの正体』(小社刊)の著者・田村忠司氏に解説してもらった。(第1回 がんに効く「特効薬的サプリ」はあるのか?はこちら

激安品には、有害物質含む人毛使用のケースも

アミノ酸系サプリメントの原料のアミノ酸は、タンパク質を分解して作ります。多くの場合は大豆などが原料に使われますが、激安品には「人毛」が使われている場合もあります。髪の毛はタンパク質でできていますから、分解すればアミノ酸になります。人毛を原料にしたアミノ酸は、中国などで生産されています。

実は、髪の毛をタンパク源にするのは何も今に始まったことではなく、日本でも戦中・戦後の食糧難の時代には髪の毛を原料に醤油を作ったといいます。

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