60歳で嫌気が差したならば「離婚」するべきだ 「熟年離婚」を躊躇する必要はない

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男性のほうでも、熟年離婚を考える人は少なくない。30年間も40年間も、同じ顔を見続けることで、いろいろな問題が起きる。同じ相手と1つ屋根の下で顔を突き合わせて生活していれば飽きるし、好きだった妻の欠点も、「癪の種(しゃくのたね)」になる。

給料運搬人のような毎日を過ごしてきた方も多いだろう。結婚生活の中では何回も別れることを考えたが、子どものために我慢し続けてきた。会社での悪評にもなりかねないので、出世のために我慢してきたという方もいるのではないか。しかし、リタイアしたのだから、もう世評に縛られるような生活をしたくない、あとになって後悔しないように自由な生活を楽しみたい、と考える夫もいるだろう。

お互いにそう思うなら、あるいは、どちらかが思うなら、躊躇することはない。さっさと別れてしまったほうがいい。世間体など気にすることなく、離婚したほうがいい。子どもも育て上げた。会社も勤め上げた。ならば、人間として、人生後半ぐらいは、自由奔放に生きればいいではないか。拘束、束縛、義務感などからわが身を解放し、きれいさっぱりとケジメをつければいい。

ひとりになったら、生活できるかという不安は、女性にはあまりないと思う。夫の退職金と年金、あるいは、適当なパートの職に就けば、それでよし。毎日の生活は、変わることはない。料理、洗濯、掃除などの家事はお手のもの。手足をいっぱいに伸ばして、何時に起きようが、何時に帰宅しようが、まったく気まま。気分のいい生活が始まる。

コンビニという強い味方がある

その点、男性は、不安がある。なにより料理。このところ、料理上手な男性も増えてきたが、やはり、できない男が多いのではないか。しかし、毎日の食事を心配することはない。全国総数で5万6000店舗あるコンビニは、1人分のおかずなど豊富に用意してくれている。あるいは、弁当屋もあれば、お総菜屋もある。

炊飯器でご飯を炊くことだけを覚えておけばいい。だから、食事にも、さほど心配をすることはない時代になっている。それでは栄養が心配だと思うなら、時たま、男女を問わず、友人を誘って、レストランに行って、豪華な食事をして、栄養補給をすれば済む。

まあ、この時代、「おひとりさまの時代」と言われているほどだから、老いも若きも、ひとりで生活し、ひとりで自由に生活し、過ごせるように社会が整えてくれている。

そういう時代になっているのに、なにも夫婦2人で、我慢して耐えて過ごし合うことはあるまい。自分を抑える時代は、すでに終わっている。

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