衝撃!WHOがゲーム中毒を「精神疾患」と認定 ゲーム業界のロビー団体は反発

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WHOがゲーム中毒を精神疾患に含める決定をしたことに対し、ゲーム業界のロビー団体であるビデオゲーム連合は、あらゆるジャンルの機器やプラットフォームで「世界中で20億人以上の人々が安全かつ賢明に楽しんでいる」と述べた。

ビデオゲーム連合は、ゲームの「教育的、治療的、レクリエーション的価値」は十分に確立され広く認識されていると付言し、WHOに再検討することを求めた。

新しいICDは2022年1月に採択される予定

過去10年間に更新されたICDは、5万5000の怪我、病気、死因をカバーしている。それは、WHOや他の専門家がそこから健康に関する傾向を把握し対応するための基盤を形成している。

WHOのテドロス・アダノム事務局長は、この新しいICDを公表した際に「ICDによって、私たちは人々がなぜ病気になって死に至るのかを理解し、苦しみを予防し、命を救うための行動をとることができる」と述べている。

また、ICDは、健康保険会社によっても使用され、保険の償還額はICD分類に依拠している。

この最新版のICD(「ICD-11」として知られている)は、初めて完全な電子媒体となっており、世界中の医師や他の医療従事者がよりアクセスしやすくなっている。

ICD-11には、性の健康分類への変更も含まれる。以前の版では、例えば、性機能不全および性同一障害は精神的健康の下に分類されていたが、ICD-11では性の健康の下に分類された。最新版には伝統医学に関する新しい章もある。

WHOは、更新されたICDについて、2022年1月の採択に向けて、2019年5月に世界保健総会でWHO加盟国に提出される予定である、と声明で述べた。

(文:ケイト・ケランド)

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