「あなたの会社を殺す」3つの無症状とは何か 「確かによくある…」御社は大丈夫?

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「死んでいる会社」に蔓延する「三無症状」の1つ目は「無表情」である。

「死んでいる会社」は社内の「空気」も死んでいる

【1】「無表情」が社内に蔓延する

会社にはそれぞれの会社の「表情」がある。会社としての活力、つまり「気」は「表情」としてあらわれる。「死んでいる会社」には、会社の活力をあらわすこの「表情」がきわめて乏しい。

社内に「喜怒哀楽」や「生気」がない

創造をめざし、挑戦しつづけている「生きている会社」は、喜怒哀楽がじつに豊かである。

成功すればみんなで喜び、うまくいかなければみんなで落ち込む。意見が衝突したときは怒りも生まれるが、みんながイキイキとした表情で仕事を楽しんでいる。

しかし「死んでいる会社」には、喜怒哀楽や生気がなく「無表情」である。まるで機械のように淡々と仕事をこなすだけで、人の「心」が見えてこない。

「無表情」も表情のひとつだが、「無表情」が社内に蔓延していては、明らかに経営の失敗である。

組織内に「澱んだ空気」や「閉塞感」がある

「生きている会社」は、空気がフレッシュで活気に充ちている。空気とは環境であり、人は環境に大きく影響を受ける。「生きている空気」の中で仕事をすれば、生産性や創造性は高まる。

一方、「死んでいる会社」は社内の空気が澱み、閉塞感がある。出社しても誰もあいさつをせず、就業時間が終わると誰とも一言も話さずに帰るのだ。

職場内の会話がほとんどないという「死んでいる空気」の中に身を置きつづければ、人は鬱屈し、本来の力を発揮することができない。

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