近刊『世界一孤独な日本のオジサン』の中で、日本人の中高年男性が孤独になりやすい背景や「孤独」の危険性を掘り下げたが、高齢の男性などからは、「実感しているが、今さらどうしようもない」という声が多く聞かれた。
将来、孤独になりやすい男性の特徴
定年退職後、元気に出歩く妻を横目に、趣味もなく、友人も少なく、家に閉じこもりがちな男性の話をいたるところで耳にする。その子供や妻は、怒りっぽく、頑固になり、手のかかる男性たちに手を焼いている。周囲のそうした男性たちをプロフィリングすると、将来、孤独になりやすい男性の特徴は以下のような8つのものだ。
・会社勤め(サラリーマン)である
・転職経験がない
・仕事人間
・夢中になれる趣味があまりない
・「新しい友達」など、しばらく作っていない
・都会暮らし
・パパ友や近所など、会社以外の付き合いはあまりない
・「肩書」「会社の名前」が自分のアイデンティティ
趣味や友人との時間もないままに、同じ会社で仕事中心の生活を40年余過ごすと「名刺」=自分のアイデンティティになってしまう。田舎の地縁、血縁、近所付き合いもないままに退職とともに、放り出されて、自分の「居場所」を失い、「茫然自失」。企業というムラ社会の中で繰り広げてきた、「肩書」「地位」に基づく「ポジショントーク」が通用しない世界で、どうコミュニケーションをとればいいのか、と途方に暮れる……。
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