新型日産リーフに見るEVバッテリーの真実 累計販売台数世界一が誇る経験と信頼性

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日産リーフは2017年9月にフルモデルチェンジを受けて2代目となった。親しみやすいスタイリングコンセプトは継承しつつ、出力に関しては大きく進歩した。

日産自動車
日本EV事業部
マーケティングマネージャー
小暮亮祐

日産自動車でマーケティングを担当する小暮亮祐氏は、次のように説明する。

「日産リーフのバッテリーは大きく改善しており、電気モーターのトルクは従来から約26%も上がって、320Nmになりました。『EVは走りがよくないのではないか』と誤解される方も多いですが、実はガソリン車よりも加速力がよいのです。新型『日産リーフ』では、とりわけ時速60キロから80キロという速度域での加速力が増しているので、『追い抜き』や『合流』など、現実的なシチュエーションでの使い勝手が改善しています」

背景には高密度バッテリーの採用がある。サイズは同じまま、容量が従来の30kWhから新型では40kWhとなり、フル充電しての走行距離はJC08モードで「250キロメートル」から「400キロメートル」となった。これも大きな進歩だ。

バッテリー保証にみる耐久性への自信

さらにはバッテリーに関しても改良を重ねている。

「新型『日産リーフ』のバッテリーをスマホと同じようにとらえていたらそれは間違いです」と、小暮氏は断言する。

たとえば、とあるスマホメーカーでは「フル充電サイクルを数百回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大○%維持するよう設計されている」とホームページで説明されている。ただし「最良の状態で使用して」という前提つきだ。逆に言うと、最良の状態で使用しても、毎日充電していると1~2年でバッテリー性能がそれなりに落ちてしまう。

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