「iPhone発売初日はヒヤヒヤものだった」 ドコモ鳥塚販売部長に"iPhone後"の販売戦略を聞いた

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――長期にわたって、ライバル他社へのユーザー流出が続きました。iPhone導入で今後は販売面も改善していきますか?

具体的な数字はお伝えできませんが、9月はiPhoneの販売台数がそれほど多くないので、プラスの影響も少ないと思います。やはり、10月から年末にかけての実績を見てもらいたい。そこで、競争相手に比べてドコモのiPhoneが売れたのか、売れなかったのか。そして購入したお客さんが満足できたのか、といったことがはっきりしてきます。

10月以降はアンドロイド端末の新商品も数機種投入していきます。5~6月はサムスン電子のギャラクシーS4とソニーのエクスペリアAを「ドコモのツートップ」として重点的に販売していたので、7~8月は比較的、販売面は落ち着いていました。10月以降、年末にかけてiPhoneとともに再び店頭を盛り上げていきたいと思っています。

動き出したのは9月11日の早朝

――iPhone導入を公表してから予約、発売までほとんど時間がありませんでした。現場ではどんな準備をしていたのですか?

本社では、以前からごく限られた少数のメンバーでiPhone導入に向けた極秘プロジェクトを組んでいました。そのため、社員や各支社、支店、ドコモショップ関係者にも一切の情報を伝えていません。アップルの発表会ではドコモのロゴをスクリーンに映していただきましたが、あの瞬間に多くの関係者が知った、という状況です。

発表会の直後、9月11日の早朝には緊急会議を招集し、全国に向けて○○の準備をしてください、○○の研修を受けてくださいと指示を出していきました。

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