東大生発案・「COOL CHOICE」な食のアイデア 爆笑問題はどう思う?

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東京大学で将来のグローバルリーダーを育てるために組まれたソーシャルICTグローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム(略称GCLコース)。その課程の中で、COOL CHOICEをテーマに、ワークショップを二日間開催。GCL在籍の生徒たちが環境省や民間企業の出席者と意見を交わらせ、複数の環境改善へのアイデア提言を発表した。その中でも、特にGCLコースを担当する東京大学農学生命科学研究科の杉野特任助教が評価した2つの学生発のアイデアを今回紹介する。

マイ弁当箱でフードロスとプラスチックゴミを解消!
学生アイデア お弁当DROP&GO

情報理工学系研究科
コンピューター科学専攻
徐 立元さん

自炊が馴染まない一人暮らし男性の食生活と、フードロスやゴミ問題を同時に改善するべく編み出されたアイデア「お弁当DROP&GO」。

ターゲットは、独身男性。働き盛りで多忙な毎日を送るがゆえに自炊もままならず、食生活はコンビニ弁当で済ませることがほとんど、たまに食材を買っても消費しきれず栄養管理も得意ではない人物だ。

そうした男性にとっての使い勝手の良さを考えた「お弁当DROP&GO」は、極めてシンプルな仕組み。まず、出勤する際に、"マイ弁当箱"を自宅近くの弁当屋や惣菜店に預ける。通常は、プラスチックなどの弁当容器に中身を詰めるところだが、その代わりに"マイ弁当箱"に夕食分の食事を詰めて販売。弁当箱は食事後に自分で洗い再利用する。

「事業者側としては、プラスチック容器分のコストが下げられるだけではなく、"マイ弁当箱"を預ける時点で事前注文になるため、販売する弁当の個数をより正確に把握することができるため、メリットが大きいと考えられます」(企画者・徐立元さん)

利用者の満足度向上、事業者コストダウン、そして社会全体としてはフードロスやゴミ排出量低減へのアプローチが期待できる、三方良しのビジネスモデルだと言えるだろう。

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