40代で「疲れず、サボらず」運動を続ける5秘訣 「レジェンド葛西紀明」が直伝!脱三日坊主!

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運動を無理なく続けるコツは、「汗をかく爽快感」を知ることで、それには効率的に汗をかくために「サウナスーツを着てランニング」をするのをすすめています。

【4】「サウナスーツ」を着て運動すると、効率的に汗をかける

私は、ランニングをするときは必ず「サウナスーツ」を着ています

「サウナスーツ」を着なくても十分汗をかきますが、サウナスーツを着て走ると、さらに大量の汗が出てきます。短時間で汗をかきたい人にはおすすめです。

また、走り終わったときの「爽快感」は格別です。もしかすると、この「爽快感」のために「また走ろう!」と続ける気持ちになるかもしれません。

しかし、大量に汗をかくので「無理は禁物」です。水分補給は絶対に忘れないようにしてください。

【5】「朝ランニング」の爽快感もおすすめ

「朝は忙しいから、なかなか走る時間がとれない」という人も多いと思いますが、時間がとれそうなときは「朝ランニング」をおすすめします。

私はいつも「朝ランニング」をしています。朝日を浴びて、新鮮な空気を吸い込みながらのランニングはとても気持ちがいいからです。走っていると頭も体も研ぎ澄まされて「今日も1日頑張ろう!」というパワーが出てきます。

また、私の場合、その日の体調がわかるようになりました。体が軽いときは汗が出やすく、体が重いときは汗があまり出ないのです。

「朝ランニング」にはいい1日を過ごせる要素がたくさんありますし、「早起き」も習慣化できて、さらにいい習慣が増えるかもしれません。ぜひ一度、挑戦してみてください。

高すぎる目標よりストレスを感じない目標にしよう

「ランニング」などの運動が続けられなくなってしまうのは、「長時間やらないといけない」「毎日続けなければいけない」というような「高すぎる目標」を立ててしまっていることが原因のひとつにあると思います。

そうではなく「ストレスを感じない目標」であれば、40代になっても、無理なく十分、続けられるはずです。短い時間でもかまいませんし、毎日やらなければいけないという義務感もいりません。「ストレスを感じない」からこそ、運動も「続けよう」という気持ちになるのだと思います。

ビジネスパーソンの方に「ハードな運動」は必要ありませんが、日々、少しでも体を動かすことは「疲れない体」をつくることにも大きくつながると私は感じています。

ぜひ「年齢にふさわしい方法」を取り入れることで、「疲れない体」をつくり、何歳になっても「最高の成果」が出せる人をめざしてください。それは十分可能だと、私は自分自身の経験から確信しています。

葛西 紀明 スキージャンプ選手

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かさい のりあき / Noriaki Kasai

1972年6月6日、北海道下川町出身。株式会社土屋ホーム、スキー部選手兼任監督。2014年ソチ冬季オリンピック個人銀メダリスト。1992年のアルベールビル・オリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多、計8回の冬季オリンピックに出場。スキージャンプ選手としては異例ともいえる20年以上のキャリアと、40歳を超えてなお一線級の成績をマークすることから「レジェンド」と称され、国内外から尊敬を集める。冬季オリンピック8大会連続最多出場記録、ワールドカップ最年長優勝記録、冬季オリンピックスキージャンプ最年長メダリストなど5つのギネス世界記録をもつほか、2014年の新語・流行語大賞では「レジェンド」がトップテン入りし広くファンを得る。

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