「スマホ詐欺」、体験してみませんか? だまされないと、わからないことがある
「10万円振り込まないと、あと4時間30分であなたのスマホのデータが消去されます」
このような表示がスマートフォン(スマホ)の画面に急に現れ、カウントダウンが始まったら、どのような対応を取るべきだろうか。慌ててしまって指定されたとおり振り込んでしまう可能性もあるのではないだろうか――。
先に答えをお伝えすると、必要なことは「何もしない」「無視する」ということなのだが、意外とできない人がいるのだという。問題は画面を見て「動揺してしまうこと」だ。振り込め詐欺も冷静に考えれば見抜ける手口なのに、犯人の話に引き込まれ動揺して、ペースを握られてしまうことから被害にあってしまう。
だとすれば、有効な防止策の一つは、まず「だまされてみること」だ。
上の画面はスマホに襲いかかる「詐欺」を擬似的に体験できるサイトのもの。実際に起きている詐欺の手口をあらかじめ体験して危険性を知り、安心・安全にスマホを使えるようにしようという試みだ。
>>「スマホ利用における脅威 疑似体験」ですぐに詐欺を体験してみる
※PCからのアクセスの場合は、表示されたQRコードをスマホより読み込みお試しください。
こうした取り組みが必要になっているのは、スマホやタブレットといったスマートデバイスでのセキュリティ対策の実施が進んでいないから。IPA(情報処理推進機構)が実施している「2017年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」でも、パソコンに対しては利用者の約6割がセキュリティ対策を施しているのに対して、スマートデバイスは2割前後とその割合は低い。8割近くのスマホユーザーが、つねに手元にあるスマホに忍び寄る詐欺の危険に丸腰で立ち向かっているのが現状なのだ。