蓮舫氏が立憲民主入り?あまりに厚顔無恥だ 民進党崩落の責任者にはやるべきことがある

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蓮舫氏は民進離党、立憲民主党入りを検討しているようだ。写真は、7月の都議選敗北の責任をとって民進党代表辞任を決断した際の蓮舫氏(写真:日刊現代/アフロ)

12月14日、民進党の蓮舫元代表が離党して立憲民主党に入ることを検討しているとの話が突如浮上した。昨年から今年前半に掛けて、党勢凋落の原因をつくったともいえる蓮舫氏は、何を考えて民進党を去ろうとしているのか。そして、そのような離合集散を演じている民進党系3党(民進党、希望の党、立憲民主党)は、決着点として何を目指しているのか。直近の動きをトレースしながら分析していこう。

「生まれ変わって」

党の再生を目指して、12月14日に開かれた民進党の両院議員懇談会。13日に常任幹事会で了承された「党の戦略・組織・運営に関する改革本部 中間報告書―新たな挑戦への指針―」について議論された。

この報告書ではそれまでに批判があった「解党的出直し」の文言は消えた。代わって使用されているのは「生まれ変わって」という言葉だ。

しかしながら、その実態は「先祖回帰」の部分が大きい。というのも、現執行部による党運営の基軸を「3党連携」の追求として位置付け、立憲民主党と希望の党に統一会派結成を正式に申し込むことにしているからだ。さらに党勢拡大のために、以下の4つの選択肢を提示している。

①現状を維持しつつ、党運営のあり方を改革する

②党名を変更するとともに、党運営のあり方を改革する

③新党に移行するとともに、党運営のあり方を改革する

④その他

③の場合には「3党連携の足がかりとなるような考え方等を、党綱領に反映することが必要」と、「大民進党構想」への含みを残す。また②の場合は2018年の通常国会開会までに行われること、③の場合は可能であれば年内に移行すべきことが記されている。

だがこれらは、あくまで「外枠」をどのように変えていくか、という問題にすぎない。肝心の「中身」が本当に生まれ変わるのか、という点について判断をできるわけではない。

そんな先行き不安が漂う中で突如浮上したのが、蓮舫元代表の民進党離党・立憲民主党入りという話だ。14日の両院議員懇談会後の発言が、その発端になっている。

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