子どもの英語教師はネイティブでなくていい 英語を自然に身に付けるのに必要なこと
「子どもに英語を学ばせたい」と考えている親御さんの多くは、「最初に何をすべきか」という点で悩むようです。英語レッスンに通わせるか、「聞くだけ教材」を利用するか、家庭教師をつけるか――。
そのうえで、知っておくべきことがあります。それは、子どもが英語を身に付けるには、「母語の習得(日本人の場合は日本語)に近い形で学ぶ」のが理想的だということです。
そして、それには周囲からの働きかけと、刺激が欠かせません。米国の言語学者ノーム・チョムスキー氏は「子どもは、生まれながらにして言葉を発する力を持っている」と言いますが、子どもは周りの人からの働きかけがあってこそ、言葉を身に付けることができるのです。
必要な言葉をつかみとれるような指導が必要
日本語を習得するのには、まずは母親が大きな役割を果たします。母親はわが子が生まれた直後から話しかけます。最初の語りかけは短くて単純で文法的に正しく、発音は明瞭で繰り返しが多いのが特徴。そして赤ちゃんの言葉の発達が進んでくると、言葉がけも変化し、だんだんと複雑になっていきます。発達に応じて働きかけを変えているのです。
ただし、赤ちゃんは働きかけや刺激のすべてを自分に取り込んで言葉を習得するわけではありません。受けたものの中から、自分が興味を持った、または必要とする言葉を選び、自分の言葉として身に付けていきます。また、体調が悪かったり、疲れていたり、緊張していたりすると、スムーズに新しい言葉を覚えることはできません。
これと同じように、英語を学ぶ場合でも、子どもの様子を見て、子ども自身が必要なときに、必要な言葉をつかみとれるような指導が必要となってきます。そして、英語を自然に習得するには、指導者と生徒の間に、母親と子どもと同じような、自然なコミュニケーションが成り立つことが望ましいのです。
それでは、子どもが英語を学ぶのには、具体的にどのような指導者が適しているでしょうか。
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