戦車アニメファンも実感、進化する日本の防衛

吉崎 達彦が読む、ちょっと先のマーケット

陸上自衛隊の富士総合火力演習、略して「そうかえん」。2万8000人もの人が見入った(ロイター/アフロ)

8月最後の日曜日となった25日、「そうかえん」に行ってきた。

ミリオタ垂涎の、プラチナチケットを入手

正式名称は「富士総合火力演習」と言う。陸上自衛隊が東富士演習場で、年に1度行う壮大な一般公開演習である。ミリオタの皆さんにはまことに申し訳ないことに、ド素人の筆者が「A・Bスタンド紫色席」のチケットを入手してしまった。抽選倍率は、はがきが15.9倍、インターネットが21倍というプラチナペーパーである。これは週末の競馬を返上してでも御殿場まで馳せ参じなければなるまい。

筆者はまるで知らなかったのだが、「ガルパン」こと「ガールズ&パンツァー」 という「アニメが人気になって、それで戦車のファンが急増したのだそうだ。なるほど、「自衛隊萌え~」的な若いオタク風も来ていた。だが自衛隊ファンというものは、非常に我慢強くてマナーが良いものだ。当日の東富士演習場はひどい雨だったが、小野寺防衛大臣以下の2万8000人が屋根のない観客席で、傘も差さずにじっと2時間の演習に見入っていたのである。

まことに素人くさい感想で恐縮だが、砲弾の音は本当にデカい。マンガにあるような「ズドーン」という音ではなく、強く、短く、「バン」という感じである。音が伝わる方が遅いので、目の前で火が噴くたびに爆音に身構える。何度も繰り返すうちに、上半身がこわばってくる。そして砲弾は、何キロも先にある標的に正確に当たって、「着弾、いま~」というアナウンスが入る。以前、「自衛隊は暴力装置か否か」という間の抜けた議論があったけれども、陸上自衛隊は途方もない破壊力を有していることは間違いない。くれぐれも、阿呆に国家権力を持たせてはなりませぬ。

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