蒸し暑くても「グッスリ睡眠」を叶える裏ワザ 体温の仕組みを知ると役に立つ!

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深部体温の低下を妨げる3つ

①室内の高温

外気温が熱すぎると熱が放熱しづらく、深部体温が下がりにくくなります。そのため、エアコンの使用は必須。

②室内の高湿度

高温多湿の環境と睡眠との関係を調べた東北福祉大学の研究によると、たとえ適温でも高湿度であれば、適温適湿の約1.3倍、中途覚醒を起こしてしまうという結果が出ています。

湿度が高くて体表面に湿気が多ければ、汗が乾かず、熱が外にうまく逃げないことも考えられます。

③吸湿性、通気性の悪い寝具

寝入り後に一番汗をかきますが、汗をぐんぐん吸い取れないパジャマや寝具では、寝床内環境が悪くなり、体温が下がりにくくなる原因になります。

寝つきをよくするための熱さ対策

エアコンは絶対必須

ひと昔まえの家と違い、気密性の高いご自宅の場合、寝ている間の吐息や汗で寝床内温湿度(寝具と人体の間の環境)が悪くなる可能性があります。

正常な睡眠のためには室温26℃、湿度50〜60%となるよう設定しましょう。また、寝室を夫や彼と共にする方は、温度設定で揉めることもあるでしょう。対策は、【寝苦しい熱帯夜も快適に】エアコンを使った快眠アップ術!をチェックしてみてください。

夜湯舟に必ず浸かること

夜湯船に浸かった方が深部体温が下がりやすくなるので、眠りやすくなります。株式会社バスクリンの2010年の研究でも、シャワー浴より、お風呂に使った方が深部体温が低下したという結果が得られています。対策は、【寝苦しい熱帯夜も快適に】エアコンを使った快眠アップ術!をチェックしてみてください。

吸湿性、通気性に良い寝具を使う

汗をしっかり吸い取ってくれるパジャマや、敷き寝具、掛け布団などを用意。またその汗をしっかり外に出す、通気性に優れているものが良いでしょう。

おすすめは、綿やシルク、麻。また、ガーゼやタオル地などは、吸湿性はさらに良いですね。布の表面がぼこぼこしている織り方の布なら、肌と接地する面積が小さくなるので、通気性は良いと言えます。

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