孫正義・柳井正も憧れたレイ・クロックの真実 映画「ファウンダー」が描くマクドナルド物語
誰が本当の"創業者"なのか?
ハンバーガーは今や、日本人になじみの深いファストフードである。しかし、世界中の118カ国でハンバーガーショップを展開しているマクドナルドが、わずか60年の歴史しかない新しい企業であることは案外知られていない。
『ファウンダー』(原題:The Founder)は、マクドナルドがごく短い期間でどのように「ハンバーガー帝国」を築いていったのか、創業期の約20年を描いた物語である。映画タイトルのファウンダーは、創業者という意味である。脚本を書いたロバート・シーゲルは、このタイトルに、どちらが本当の創業者なのか?という微妙なニュアンスを込めている。
ハンバーガーを効率的に調理する作業方式を編み出し、それをセルフサービスで素早く提供する方法を発明したマック&ディック・マクドナルド兄弟なのか? それとも、兄弟のハンバーガービジネスを全米に広げるために、本部とFC店の役割分担を明確にするフランチャイズのシステムを利用した希代の起業家レイ・クロックなのか?
答えは映画を鑑賞しながら考えるとして、オープニングの場面からストーリーを簡単に紹介してみよう。
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