セブンとアスクル、「火災」が生んだ渾身提携

これはアマゾンを意識した動きなのか

「できることがあれば、何なりとおっしゃってください」セブン&アイ井阪社長(左)はアスクル岩田社長(右)に伝えたが、井阪社長も自社のEC戦略に悩んでいた(撮影:風間仁一郎)

「(アスクルの)倉庫の火災がきっかけだった――」。セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は業務提携に至った経緯についてこう切り出した。

7月6日、流通大手のセブン&アイと事務用品通販大手アスクルは、ネット通販事業において提携すると発表した。両社の通販サイトで互いの商品を取り扱うほか、食材の宅配事業に共同で取り組む。物流面やECサイトの開発・共同運営の検討にも着手する。

井阪社長から岩田社長に「お見舞い」

今年の2月16日、埼玉県三芳町にあるアスクルの物流倉庫が大規模火災に見舞われた。鎮火にこぎつけたのは火災発生から12日後の2月28日。東京ドーム1個分にあたる約4万5000平方メートルを焼損した。

火災事故が起きた「ロジパーク首都圏」。最先端の物流センターだった(撮影:尾形文繁)

井阪社長とアスクルの岩田彰一郎社長は以前から親交があり、火災後に井阪社長は岩田社長にお見舞いとメッセージを送ったという。

3月17日にはそのお礼をかねて、岩田社長がセブン&アイの本社を訪れた。その際、井阪社長は「私どもにできることがあれば、何なりとおっしゃってください」と岩田社長に伝えた。

提携に向けて大きく動いたのは、5月12日に開かれた両社のミーティングだ。アスクル側から「食材キットみたいなものを作ってお届けしたらどうか」と提案があった。働く女性、子育て中の女性のサポートをしたいということで両社の思惑が一致し、提携への足掛かりとなった。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。