ICTで医療現場はもっと効率化・快適化できる 医療業界に欠かせない「紙」の必要性とは

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「医療関係者の中には、ICT化をただのペーパーレス化だと思っている方も少なくありません。しかし、ICT化の目的はペーパーレスではなく、業務の効率化(自動化)にあります。デジタルとアナログといった考え方がメインではないのです。それよりも、ICTを活用して業務フローを見直し、効率化を図るという考え方が大切なのです」

デジタル化が進んでも
変わらない「紙」の重要性

医療現場にはさまざまな書類が存在する。問診票、紹介状(診療情報提供書)、レセプト(診療報酬明細書)、処方箋、領収書、明細書。レセプトも電子化が進み、ほとんどの医療機関が電子請求となっている。今後はそれ以外の紙の書類も徐々にデジタル化が進むだろう。一方で、患者様側の紙に対するニーズは依然根強い。

「医療サービスの受給者の9割は高齢者と子どもです。高齢者の多くはスマホやパソコンを所持しておらず、メモをとることも持ち帰ることもできる紙の処方箋や領収書の方が、取扱いやすいと考えられます。また、医師が紙を渡すことにより説得力が増す、という医療機関において重要な側面もあります。こうした背景もあり、医療機関ではカルテやレセプトの管理のデジタル化が進んでも、紙でのアウトプットは欠かせないのです」

緊急を要し、命を預かる医療の現場では、スピーディな業務、そして事務処理がもとめられる。デジタルと紙を両立するICT化は必須なのだ。

では、こうした医療現場の現実に即したICT化をいかにして具現化するか。そのカギはプリンターにある。

医療機関ではエリア・部屋ごとにプリンターが置かれ、フル稼働している。たとえば、診察室ではレーザープリンターで紹介状を、検査部門ではラベルプリンターで検体ラベルを、薬局ではお薬手帳ラベルを印刷する。さらに受付では、レーザープリンターで処方箋や領収書、明細書、レセプトなどをプリントしている。そのため、印刷が滞ると、すべてがストップしてしまうのだ。

「医療機関においてプリンターは欠かせない存在です。プリンターが止まることは業務停止を意味します、そういった意味では、プリンターはまず壊れにくいものでなければなりません」

医療現場で支持される
壊れにくく独創的なプリンター

そうした医療機関のニーズを満たすプリンターとは何か。エグゼメディカル社とメディプラザ社が主要都市のクリニックを対象に行った調査によると、複合機を利用しているクリニックの割合は81%。その29.3%をブラザー製品が占めている。ブラザーを選んだ理由として挙げられるのが、「①壊れにくさ」「②受付に置けるコンパクトサイズ」「③コストパフォーマンスの良さ」の3点である。これらを可能にしたのが、ブラザーの技術力と発想力だ。

もともとミシン事業で創業したブラザーは、ミシンの加工技術を応用したタイプライターの開発にはじまり、ファクスやプリンターに至るまで、ミシンで培った高い技術力により、お客様のニーズを反映した製品開発に長けている。こうしたニーズをきめ細かに反映して誕生した小型なプリンターや複合機は、スペースが限られている中小規模の医療機関でもエリアごとに設置しやすい理由となっている。

このブラザーの強みであるコンパクトさは、万一の故障時に実力を発揮する。通常、会計業務に使用するレーザープリンターは、当日対応のサポート体制が重要視されるが、実際にはどんなにサポート体制が整っていても、故障してから修理担当者が到着するまでのダウンタイムは生じてしまう。しかし、問診票のコピーや医師会からのファクスに使用している、受付への設置が可能なサイズのブラザー複合機をバックアッププリンターとして活用することで、ダウンタイム0が可能になる。「業務を止めることができない」医療現場にとっては最も大きなメリットになるかもしれない。

機材を2台持ちすることで、プリンターのバックアップを行い、万一の故障の際にも業務を止めることなく対応できる。
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