家事を極力減らしたい人に教えたい究極ワザ 勝間和代氏が指南する徹底したムダの省き方

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洗濯でいえば、「干す」と「たたむ」をやめてみることをおすすめします。洗濯物はハンガーで吊るし、乾いたらそのままクローゼットへかけるだけ。また、下着や靴下などの小物類は平干しネットに「並べて」います。いちいちピンチハンガーにはさむ手間もなく、取り込むのも非常にラクです。

部屋を散らかさない最大の仕組み

「超ロジカル家事」ルール3 モノは定数を決めてそれ以上増やさない

大きな家事ストレスのひとつに、モノの管理があります。家の中がモノであふれ、散らかっているのが目に映ったり、どこへどうやって収納するかを考えたりするだけでも、疲れを感じるものです。

部屋を散らかさない最大の仕組みは、あたりまえですが、モノを増やさないことです。管理が行き届くと精神的にも肉体的にもラクになれます。

では、管理ができる数がどれくらいかというと、人間が視界に入る範囲で1度に把握できる量は、8つまでといわれています。それ以上になると、管理不能のストレスがかかるということですね。

数が増えやすいものの代表に服がありますが、クローゼットを開けたときに、ワンピースや上着を合わせて7~8着までが最適です。それが難しい場合は、上下のコーディネートで8種類までにするなど、自分なりの法則で8つまでに抑えるのがいいでしょう。

私は最近の服はほぼ、ワンピースです。コーディネートがいらないので迷わないうえ、場所もとらず、服の点数が自然と抑えられます。しかも女性らしさもあるので、大変重宝しています。

食器類も数が増えすぎるモノの1つでしょう。形や種類ごとに8種類までにするなど、一度見直しをするといいですね。1種類あたりも家族の数+1枚くらいあれば十分です。

『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、色や形をそろえると整理整頓度がアップします。わが家は食器類を白と青を基調にそろえています。食器棚を開いたときに、色に統一感があるとすっきりと片付いたイメージになります。

8つ、もしくは8種類に抑えることが難しい場合は、定数だけでも決めておくことをおすすめします。つまり、1つ増やしたら、1つ捨てる――「イン」と「アウト」を管理することを習慣にすると、収納ストレスから永遠に解放されます。

家事が充実すると生活が充実し、生活が充実すると、仕事が充実し、長時間労働でなくても成果が出るようになります。ぜひ、超ロジカル家事によって生まれる好循環を楽しんでください。

勝間 和代 経済評論家

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かつま かずよ / Kazuyo Katsuma

株式会社監査と分析取締役。中央大学ビジネススクール客員教授。1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。少子化問題、若者の雇用問題、ワーク・ライフ・バランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を行う。著書に『健康もマネーも人生100年シフト! 勝間式ロジカル不老長寿』(宝島社)、『圧倒的に自由で快適な未来が手に入る!勝間式ネオ・ライフハック100』『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』(以上、KADOKAWA)など(写真:疋田千里)

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