日本の高齢者が不平不満を抱える根本原因

「人生=仕事」という日本ゆえの悲劇だ

日本の高齢者は幸福感が低い(写真:チュン子 / PIXTA)

前回の記事「日本の高齢者は、なぜこうも『不機嫌』なのか」には、たくさんの反響の声をいただいた。以下はそのうちの一部だ。

・長年「滅私奉公」で働いてきた人が、いきなり用済みにされ「私」に放り出され、行き場がなくなる。
・日本人はすべてを仕事に振りすぎている。だからリタイア後に不安定になったり、無気力になる高齢者が多いのだろう。
・若者は年金も減り(もらえるかもわからないが)、高齢者からはきつく当たられる。若者も不機嫌である。互いに不機嫌である今の社会では、互いを思いやる余裕がない。
・封建制度とか、男尊女卑とかの概念がまだ日本人の中に根強くある。その中で苦しんだ年配の特に女性が怒っていて、パートナーである男性にも冷たくしてしまう。
・高齢者に限らず日本全体がピリピリしてる。言いたいことも言えない、やりたいこともできない、周りに合わせるばっかりで自分を見失う。そのうえ、長時間労働やストレスフルな労働環境で疲弊している。

閉塞感は加速度的に深刻化していく可能性

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誰もが身近で喫緊の問題としてとらえていることが伝わってくる。実際にキレる高齢者に遭遇し、不快な思いをした経験を語る方の声が多く、この問題が幅広い年代の人々の心に影を落とし、日本社会にきしみをもたらしていることがうかがえた。問題の根は深く、少子高齢化が進む中で、この圧迫感、閉塞感は加速度的に深刻化していく可能性がある。

その背景にあるのは、世界の中でも日本の高齢者はとりわけ、幸福実感が低いということだ。日本の高齢者の「幸福観」ははたして特殊なのだろうか。そこに解決策はあるのか。幸福経済学の専門家で『幸福の計算式』の著者であるイギリス・ウォーウィック大学のニック・ポータヴィー教授に話を聞いた。

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