デフレを克服すれば、日本人は豊かになるか

いまの日本は、アメリカや欧州よりもずっとマシ

吉野家の牛丼は再び4月から並盛280円。業界の価格競争は厳しいが、先進国でこの価格で食べられるというのは、すごいことだ(右は女優の相武紗季さん、左はタレントの宮川大輔さん、撮影:大塚 一仁)

アメリカの株価が最高値を更新して右肩上がりなのに対し、日本の株価は、日経平均株価が過去最高値の半値以下でし、国民の平均所得も上がっていません。そのため私たちは、日本だけが唯一長いデフレが続いていて、それはよくないことだと思い込まされてきました。

日本は、デフレで本当に貧しくなったのか

政治家や経済学者、マスコミがそうした「ウソ」を国民の間に浸透させてきました。しかし少なくとも比較論で言えば、日本はそんなに深刻な低迷などしていませんし、デフレだからこそアメリカや欧州よりましな生活ができているのです。

アメリカは6人に1人が貧困層、3人に1人が貧困層および貧困予備軍です。日本は、生活保護者が増えているといっても220万人程度で、そのうちの20%程度は不正受給ではないかとも言われています。いずれにしても1億2000万人のうちの220万人ですから、60人弱に1人の割合です。アメリカと比べれば、「ずっとまし」なのです。

日本の失業率の低さの背景には、企業が従業員の首を切らずに、賃金の引き下げで対応してきていること、労働分配率が他国に比べて高いことがあります。また、貧困層の割合が低いのは、社会保障が手厚いうえ、物価上昇率が低かったことが理由としてあげられます。だからこそ格差が拡大しなかったのです。

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