「自宅を片づけられない人」はトヨタ式に学べ モノの適正量を知れば、もう悩まなくて済む
新年度がスタートして1週間余り。気分一新して職場で働くこの季節ですが、自宅に帰れば「家がグチャグチャ」「モノが多すぎて何から手を着けていいかわからない」などと密かに悩んでいる人も少なくないでしょう。
私は「ライフオーガナイザー」という職業に就いています。初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。もともとはアメリカで生まれ、「思考と空間の整理の専門家」といわれておりますが、要は「片付けの専門家」として、日々お客様の相談に乗っています。
私は幼いころから物事のしくみを考えるのが大好きな「リケジョ」でもあります。大学卒業後「アイシン・エィ・ダブリュ(AW)」というトヨタ自動車のグループ企業に入社し、7年間カーナビ事業部に勤めました。
短期間で効果が出る「トヨタ式」とは
ところが、仕事に夢中になる時期と結婚が重なったため、仕事と家事の両立に悩む日々。そこで、グループ会社全体に浸透していた「トヨタ式」と呼ばれる5つの仕事の効率化ロジックを家での片付けに取り入れてみたところ、短期間で効果が出ました。
拙著『トヨタ式おうち片づけ』でも詳しく紹介している、私が編み出した手法はとてもシンプル。「片付けの方法論(ロジック)」とロジックのカギになる「モノの数を決めること」の2つだけ。ロジックを理解することで納得できるため、片付けへの迷いがなくなり、モノの数を決めることで具体的なゴールが設定できるので、一歩前に踏み出すきっかけになります。
トヨタグループの製造現場では、必要な時に必要なだけ使うために、モノが効率よく整理整頓されています。これは、モノの「見える化」が徹底されているためです。「見える化」とは、簡単にいうと「関係者が状況を一瞬で把握できるようにする」こと。製造工場に限らず、技術、事務、販売などあらゆる職場で実施されています。
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