「格之進」のハンバーガーは何が違うのか

パテにはあえて「豚肉」を使用

ハンバーガーやメンチカツを売りにした、格之進ニクテル(写真:門崎提供)

赤身肉人気に代表される肉ブームも、ただ「肉をたくさん食べられればよい」というだけにとどまらず、徐々に複雑化、多様化してきているように見受けられる。たとえば最近人気の組み合わせが「ウニと牛肉」。和と洋の高級食材の、一見濃厚すぎるコラボレーションだが、これが非常に受けており、この組み合わせの料理をあちらこちらの店で見掛けるようになった。

その流行の発信元となったのが実は「門崎(かんざき)格之進」グループが提供する、「肉巻き雲丹軍艦」(税込1080円)。ウニのすしを霜降り牛肉で巻いたもので、ウニ、牛肉、米が口の中で絶妙に溶け合う。同店ではさらに進んで、カキと肉を組み合わせた「牡蠣肉」も提供しており、こちらについては登録商標を申請中らしい。グループが展開する店舗のうち格之進KABCOにて提供されており、9800円あるいは1万2800円のコースメニューで食べることができる。

店舗だけでなくネット通販も好評

ハンバーガーはセットで税抜き1250円(写真:門崎提供)

この格之進、実は肉好きの間では知らない人がいないというほどの存在で、肉ファンが200万人集まるイベント「肉フェス」では2014年以来、3年連続で販売額ナンバーワンに輝いたのだという。これまでに、都内に8店舗、岩手県に3店舗を経営。それぞれの店舗で異なる業態で展開しており、今年の2月9日(ニクの日)にはハンバーガーやメンチカツバーガーを売りにした格之進Nikutell(ニクテル)をオープン、3月17日には初の高速道路店として、中央高速道談合坂サービスエリアに格之進EXをオープンするなど、快進撃を続ける。店舗だけでなくネット通販も好評で、店頭売りと同程度とはいかないまでも、売り上げのかなりの割合をネット販売が占めるという。中でもメンチカツ(5個セット1500円)は大手プロバイダーの検索大賞「お取り寄せ部門」で2016年大賞を受賞したほどだ。

2016年度の年商は10億円。今後5年内に都内を中心に20店舗を出店、年商30億円を目標とする。

同店を運営するのは、岩手県一関に本拠地を置く門崎。代表取締役の千葉祐士氏は、「牛の目利きを生業とする家」に生まれ、大学卒業後はサラリーマンとして数年勤め27歳で独立、故郷で焼肉店を立ち上げたという経歴の持ち主だ。牛については家業ではあったが、自身は何の知識も修行も身に付いていなかったため、焼肉店を経営する中で、牛の見極め方、さばき方などを学んでいったという。

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