慶應ビジネススクール

EMBAは3年目を迎え、さらなる充実を目指す

KBSによるExecutive MBAの展望

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)は、日本で最初に開設されたビジネススクールであり、慶應型ケースメソッドの確立や、世界の名だたるビジネススクールとの協定を結ぶなど学びの総本山としての地位を確立している。
そのKBSが、これも日本初となる「エグゼクティブ」向けのMBAプログラム〈Executive MBA(EMBA)プログラム〉を開講し、この2017年3月に初の修了生を送り出した。
本企画では、EMBAプログラムの指導陣を代表して同研究科の岡田正大教授による総括、そして修了生4人の方々に、それぞれの学びの経験を振り返っていただく。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科

岡田 正大教授

 

3年目に突入したEMBAは、さらに進化する

2015年に職歴15年相当以上の経営幹部を対象とする学位課程として日本で初めて開設された慶應義塾大学大学院経営管理学科のExecutive MBA(EMBA)プログラムは、この3月に初めての修了生を送り出しました。そして4月には3期生を迎え、本プログラムの本旨を実現するために、さらなる内容の充実と国際化を進めていく方針です。本学は、欧州(EQUIS)と北米(AACSB)の国際認証をともに継続取得している日本で唯一のビジネススクールです。

本学のEMBAプログラムは、言語のみならず、内実を伴って国際的経営者として通用する人材を育成することに主眼を置いています。経営現場での応用力育成を重視するため、毎週土曜日にコア領域の科目を学びつつ、並行して様々な実践的かつ応用的要素がカリキュラムに組み込まれています。

例えば、欧米亜から招へいする教授陣によるグローバル経営(年2回、3日間、英語)、国外で事業プランを実地検証する海外フィールド(年2回、8日間の日程で、これまでケニア、ラオス、オランダ、インド、デンマーク、メキシコなどで実施)、さまざまな業界の経営者と毎月討論を行う経営者討論科目、現実の国内中堅企業の経営分析と経営者へプレゼンを行うフィールド科目(2年次4・5・6月)、2055年の超長期の未来を念頭にあるべき社会を想起し、現在の行動アジェンダを考察するビジョナリー科目(2年間継続)などです。


EMBAプログラムではコア能力の強化、フィールド実践、そしてグローバル、ビジョナリーなど高度なカリキュラムを用意

また特徴的な専門科目には、例えば米国のコンサルティング会社の協力を得て講師を招へいし、行動心理学をベースにして、行動改革を通じた戦略執行をテーマとする授業科目があります。土曜日に、ある行動変容の方法を学習したら平日の勤務時にそれを実際に試し、次の授業にはその結果を持ち寄って結果を議論するなど、きわめて実践性の強い内容になっています。

全科目の2割近くは英語ですが、皆助け合いながら和気あいあいとやっており、英語が苦手な参加者も、1年も経てばグローバル経営の授業で平気で発言・質問するようになり、方向としては間違っていないと確信しています。

また本プログラムの特徴は、例外なく職歴15年相当以上を要求している点にあります。これは「教員が学生を教える」という単純な構造を越えて、慶應義塾の精神である「半学半教」を真の意味で実践し、教員・学生が一体となって学び教え高めあう教育スタイルを採っているからです。経営トップもしくはそれに準じるクラスであるEMBA生の鍛錬には、参加者(学生)間の質の高い議論が必須と考えています。無論、職歴の長さがそのまま経営人材としての能力やその潜在性を保証するものではありませんが、ここまでの2年間を振り返ると、学生間の議論を高いレベルに保つうえで、この条件は重要な役割を果たしていると実感します。

慶應義塾大学ビジネス・スクールは1962年、幾多の障害を乗り越え、トップ経営人材の教育・輩出を目的に、多くの先達による血のにじむような努力で設立された国内最初のビジネススクールです。我々は、この本旨に常に立ち返り、1978年に開設された経営管理研究科から社会を先導する経営リーダーを世に送り出したいと考えているのです。

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