フィリピンパブ嬢はどう暮らしているのか

学問を踏み越えて、愛する人とともに

ナカシマくんが恋に落ちたその相手は…(撮影:今井康一)

ホステスの甘い言葉を鵜呑みに!?

上の画像をクリックするとHONZのサイトへジャンプします

人生も半ばを過ぎてようやくわかったことがある。それは「逢いたい」だの「好き」だのといったホステスの甘い言葉は、真に受けてはいけないということだ。

「は? その歳でようやく? バカじゃないの」という冷ややかな声が聞こえてきそうだ。いかにも。バカなおじさんであることは自覚している。

だが、経験者だからこそ、放っておけないということもあるのである。ましてやその人物が、まだそれほど社会を知らない人間ならばなおのこと。

ここにひとりの青年がいる。親しみを込めて、「ナカシマくん」と呼ぶことにしよう。地方都市のごく平均的な家庭に生まれ、地元の大学の大学院で国際関係学を専攻する真面目な好青年だ。

そんなナカシマくんがある時、恋をした。「よかったな、やるじゃんナカシマくん!」普通だったら肩を叩いて祝福するところだろう。

だが、ナカシマくんが「実は……」と口を開いた途端、おじさんの顔色は変わるのだ。

「実は……、ぼくの彼女、フィリピンパブのホステスなんです!!」

フィリピンパブ嬢の社会学』中島弘象(新潮新書)は、在日フィリピン女性の生活を研究するうちに、フィリピンパブで働くホステスとデキてしまった青年が、その実態を赤裸々に描いたユニークな一冊だ。

大学院への進学が決まった冬、ナカシマくんは先輩に連れられて初めてフィリピンパブを訪れる。だいたいこういう店を初めて経験するのは先輩に連れられてというのがパターンである。さらにその先は人によってハマるかハマらないかに分かれるのだが、ナカシマくんはどうだったか。

次ページパブ初体験がフィリピンパブ
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
サウジで要人大量逮捕<br>背景に皇太子の危機感

日本の最大の原油輸入相手国、サウジアラビアで政変が起きた。現国王の息子であるムハンマド皇太子が主導し、王族や実業家などを含む200人以上の要人を逮捕。日本への影響は?