副業FXで「サラリーマン億トレーダー」になる 仕事が終わった後「1日4時間」コツコツと

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よいよい氏は、自身だけでなく、成功しているトレーダーについてこんな分析をする。まず「みんな、淡々とトレードしている」ことをあげる。大切なのは「相場を見続け、その過程で多くの値動きの癖を記憶しようとする」ことだという。

日々、ルーチンのようにこうした作業を繰り返していると「頭で考えるよりも早く体が動くようになる。だから、感情に左右されることは少なく、スプレッド(通貨の売値と買値の差)が多少広くても勝てる」のだという。もちろん、人はさまざまなので「自分の性格に合った手法で、ストレスの少ないトレードをすることも重要だ」と付け加えた。

まずは「目先のトレード」で「コツコツ稼ぐ」

こういわれても、一朝一夕に築けるものではない。だが、意識してトレードしていれば、気がついた時にはトレーダーとして成長できているのかもしれない。

よいよい氏はさらに、「仕事をしながらトレードすると、時間的な制約を感じることも多い。大きく動いたチャートを後から見て、『チャンスが生かせなかった』と悔しく感じることももちろんある。しかし、『兼業だから』と言い訳せず、今、目の前で動いている相場の中で、コツコツと目先の取引チャンスを少しずつ積み上げていけばいいのだから」と話した。

FX取引は、トランプ米国大統領の誕生、就任前後のさまざまな発言などもあり、取引高が大幅に増加している。今後も昨年と同様、ボラティリティ(変動率)の大きな相場になるとの予想をする専門家は多い。

よいよい氏は、「ドル円相場の今後の方向は、マーケットがトランプ政権発足後の実力を見極めていることもあって、方向性が出るまで少し時間を要すると思う。個人的にはしばらくもみ合い、その後、再びドル高になるのではないかと現時点では妄想している」と、足元の相場を分析する。そのうえで「大きく変動する相場がくれば、大きな利益を稼ぐことは難しくない」と今後に期待をよせる。

チャンスを見過ごさないためのアンテナを張り巡らしながら、「柔軟かつニュートラルな姿勢」で相場と向き合う必要がありそうだ。

内田 まさみ フリーアナウンサー、ライター

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うちだ まさみ / Masami Uchida

1998年ラジオNIKKEIに入社し、「経済情報ネットワーク」「東京株式実況中継」などの番組を担当。フリー転身後は、アナウンサー業に加え、 雑誌や新聞などでの執筆活動や、ディレクターとして番組や音声コンテンツの制作も手がける。 著書に『FX 億トレ!7人の勝ち組トレーダーが考え方と手法を大公開』。

 

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