イマドキ女子は「不安解消のため」風俗で働く 「ぜいたく」をしたいわけではない
「なんとなく不安」で風俗嬢に
風俗嬢になるには、“それなりの”理由がある。そう考える人は多いだろう。飲食店や事務系の仕事をするのとはワケが違う。借金がある、生活が苦しい、学費を払わなければならない、留学したい、ブランド物が欲しい、性的な好奇心を満たしたい――“それなり”の内容はそれぞれでも、何か特別な事情があるから一線を越えるのだ、と考えると納得しやすい。裏を返せば、差し迫った理由がなければ風俗という仕事はする必要がない、ということにもなる。
長谷川さん自身は29歳のときに2児を抱えて離婚し、就業経験がなかったためすぐに経済的に追い詰められ、この世界に飛び込んだ。だからこそ、生活のため家族のためにおカネを稼ごうと在籍している女性たちの事情はよくわかる。
「でも、20代の子たちは“なんとなく”って言うんよ。応募理由を“なんとなく不安だから”って言う普通の学生さんやOLさんが、ここ数年、ほんと増えとるけん、そういうご時世なんかなって思うね。しかもそういう子らは、おカネを使わんの。ほとんどを貯金するんよ」
同グループのナンバーワン店に在籍する、ミチルさん(25歳、仮名)もそのひとりだ。長身のため第一印象はモデル系のクールビューティだが、化粧気がなく眉すらいじっていないため顔立ちはあどけない。
「ふだんは小さな会社で事務職をしています。入社4年目でお給料は手取り16万円。入社時よりは1万~2万円ほど上がったのかな。4大を中退した私でも正社員として採用してくれたし、仕事がツラいということもないし、この額自体に不満はありません」
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