筋のよい「だから何?」が最強の武器になる あなたの問いはプロアクティブ型ですか?

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仕事がたくさんあって、どこから手をつけていいのかわからない。選択肢が多くてどれを選ぶべきなのか迷ってしまう。そんな場面はありませんか?

そんなときに使いやすいのが、次のような問いです。

「今、何がいちばん大事?」

「今、集中するべきことは何?」

「本当に必要な仕事は何?」

特に、仕事がたくさんあって終わらない、という方は多いと思います。
そこで試していただきたいのが、次の問いです。

「本当にこの仕事は必要なの?」

「これをやらないと本当に問題が起こる?」

よく考えてみると、やらなくてもいいものも見つかるはずなのです。ぜひ、一度立ち止まって問いを投げかけてみてください。

できる人がやっている「プロアクティブ型の問い」

仕事ができる人は「問い」を武器にして仕事を回しています。

つまり、自らに「何が起こっているのか」「起こっていることの本質は何か」をつねに問いながら、さまざまな物事に向き合って行動しているのです。

「そんなことは自分もやっている」と思う方もいるかもしれませんが、「できる人」というのは、このときの「問い方」が違うのです。

多くの問いは、「なんとなく物事を観察する」とか「目に見えた問題だけを考える」 といったことから生まれています。

たとえば、「ある顧客の売り上げが下がっているから、その顧客のところに行こう」という考えが、これに当たります。このように目に見える物事について対処したり考えたりすることを「リアクト(反応)型」と呼びます。ちなみにマッキンゼーでは、「コインの裏返し発想」ともいわれています。

それに対して「そもそもどうしたいのか?」「本来あるべき姿は?」というように、 自ら仮説を立てて「表面化していない問題」を問うのが「プロアクティブ(率先)型」 と呼ばれるものです。仕事のできるコンサルタントは、つねにプロアクティブ型で問いを立てているのです。

冒頭のAさんとBさんの問いですが、この2人は根本的に何が違うのでしょうか。

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