「柿の種」までも!グルテンフリーが熱いワケ 日本の大手食品メーカーが見出した勝機
プロテニス選手、ノバク・ジョコビッチ氏の書籍などをきっかけに、"グルテンフリー"が話題だ。欧米を中心に、そのビジネスは想像以上に広がっている。
グルテンフリー食品は、小麦などの穀物から生成されるグルテンをほとんど、あるいは完全に含まないものを指す。小麦アレルギーや、セリアック病などのグルテン関連疾患を持つ人々のために生まれたが、欧米でセレブが愛用していると伝わり、一大ブームとなった。
米国のグルテンフリー食品市場は1兆円以上
調査会社ミンテルによると、2015年の米国におけるグルテンフリー食品の市場規模は1兆円以上に達している。日本の大手食品メーカーは、この巨大市場に勝機を見出した。
米菓国内最大手の亀田製菓は、グルテンフリーの「亀田の柿の種」を2013年から米国で製造・販売している。米菓の味付けに用いるしょうゆから小麦由来の原料を取り除くことで、グルテンフリーを実現した。子会社や関連会社でもグルテンフリーのクラッカーなどを販売する。
しょうゆ国内最大手のキッコーマンも、小麦を使用しないしょうゆとソースを北米や欧州などで製造・販売。米国で豆腐事業を手掛けるハウス食品グループ本社は、しらたきに豆腐を加えた「Tofu Shirataki」をグルテンフリー食品として展開する。
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