「イジメと戦争」はこの世から絶対に消えない それでもタモリさんと考えた、唯一の解決法
「イジメやめようぜ」でイジメが無くならなかったように、「戦争反対」と星の数ほど叫び続けてきたけど、やっぱり戦争は無くならなくて、今日も世界のどこかで誰かが殺されて、誰かが泣いている。
皆、戦争なんて無い世界を望んでいるのに、どういうわけか世界から戦争はなくならない。
僕たちは戦争のなくし方を間違っていた!?
これだけ叫んでもなくならないわけだ。もしかしたら、僕たちは戦争のなくし方を間違ってたんじゃね?イジメ問題同様、そんなことを考えてみる。
戦争をなくす方法は、デモに行く、政治家になる……など、いろいろあるけれど、どの方法が効果的で、結局どれが一番正解なのかは正直よく分からない。
ただ、受け止めなきゃいけないのは「戦争はなくならなかった」という事実。そう考えると、どの方法も応急処置で、がんを叩けていないような気もする。「戦争で儲けている人達もいる」という話も聞くし、実際のところ、どうなんだろ?
僕はお笑い芸人で、普段そういった問題とは離れた場所で活動しているんだけれど、あるとき、タモリさんから「戦争のなくし方」を問われ、真剣に考えたことがあった。それは自身3作目となる絵本『オルゴールワールド』のストーリーを練っている時の話。
絵本『オルゴールワールド』の原案はタモリさん。
ストーリーを練っていた時期はタモリさんと何度も何度も飲みに行って、議論を交わした。その議論の中で「戦争がなくならない理由は何だと思う?」とタモリさんが言った。
これまで考えたこともなかったけど、一番最初に頭に浮かんだのは 「軍需産業で儲けている人がいるから」という答え。ただ、そんな手垢でベタベタな答えを出して、タモリさんが「なるほどな」とうなずくわけもないことは百も承知で、素直にタモリさんの見解を聞いてみることにした。
「それはな、人間の中に『好き』という感情があるからだ。そんなものがあるから、好きな物を他人から奪ってしまう。また、好きな物を奪った奴を憎んでしまう。ホラ、自分の恋人をレイプした奴を『殺したい』と思うだろ?
でも、恋人のことを好きじゃなかったら、攻撃に転じることはない。残念だけど、人間の中に『好き』という感情がある以上、この連鎖は止められないんだよ。
『LOVE&PEACE』という言葉があるけど、LOVEさえなければ、PEACEなんだよ。その生き方は、かぎりなく動物や植物の世界に近いな。ただ、『好き』がない世界というのも、ツマラナイだろう? 難しい問題だよ、これは。どうしたもんかね?」
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