マツダ「CX-3」がイマイチ売れていない理由 ディーゼルへのこだわりがもたらした誤算
マツダがコンパクトカー「デミオ」とコンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」を一部改良するとともに特別仕様車を新たに設定した。
上半期は前年割れが続き苦戦
その発表会が10月14日、横浜市にあるマツダR&Dセンターで開かれた。興味深かったのは、最初にマツダの常務執行役員で国内営業・法人販売担当の福原和幸氏が登壇し、「今年上半期は前年割れが続き苦戦したものの、11月からは前年を超えていきたい」と語ったことだ。
マツダは2012年に発表されたクロスオーバーSUV「CX-5」に端を発する新世代商品を、昨年登場したスポーツカーの「ロードスター」に至るまで、3年間で6車種を一気に投入。2012年に約16.5万台だった日本国内での販売台数を2015年には約20万台まで大きく伸ばすことに成功した。しかしそれが一段落した今年上半期は、一転して前年割れが連続していた。
日本自動車販売協会連合会(自販連)によれば、マツダの今年1~6月(上半期)の国内乗用車販売台数は前年上半期比24%減の約8.6万台と大幅なマイナスになっている。ただ、同時期、輸出は同1割近く伸びており、日本市場だけの落ち込みが目立っている。
今回商品改良を実施した2車種について見れば、6月はデミオが前年同月比37%減の4244台、CX-3が同45%減の1523台。CX-3は半減に近い結果となった。
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