スイス鉄道メーカー、世界3強に迫る大躍進

世界最大の鉄道見本市で実力を見せつけた

シュタドラー社初の中速車両となるEC250型。近郊列車で採用した、同社お得意の連接低床構造を採用、重心が低く、飽きのこないシンプルなデザインが特徴だ

過去数年における世界の鉄道メーカーの変化は著しい。つい最近まで鉄道メーカーのトップに君臨していたのは「ビッグ3」と呼ばれる3社だった。21世紀に入り再編が進む中、鉄道メーカーはヨーロッパをベースにしたボンバルディア、アルストム、シーメンスの3社にほぼ集約され、一時はこの3社だけで全世界のシェア50%近くを占めるまでになった。

しかしながら「ビッグ3」が君臨する時代も長くは続かず、中国メーカーの台頭により、2012年にはトップの座を中国の2大メーカー、中国北車集団と中国南車集団(いずれも当時/現在は両社合併し中国中車となる)に明け渡した。ビッグ3はその後塵を拝し、シーメンスに至っては業界7位まで転落した。

見本市に一挙6車種を展示

そんな中、派手さこそないものの、堅実な製品で着実に知名度を上げてきたのが、スイス発祥の鉄道メーカー、シュタドラーだ。2012年の時点で、すでにシーメンスを抜いて業界6位となり、その存在感を示していたが、今年9月にベルリンで開催された世界最大の鉄道見本市、InnoTrans(イノトランス)を見て、その存在感の大きさをあらためて見せつけられた。

何しろ、屋外展示だけで6車種、中速車両(最高速度250キロ以下の車両で、250キロ以上の高速列車と区別するために生まれた新しいカテゴリー)からトラム、貨物用機関車までの豊富なラインナップを展示していた。これはシーメンスの7車種に次ぐもので、アルストムは2車種、ボンバルディアに至っては展示無しというお寒い状況の中で気を吐いていた。

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