日本企業の女性活用は、アジアでも周回遅れ ガラパゴス化している、日本の女性活用【第3回】
■管理的職業従事者に占める女性割合 (青=アジア)
韓国 9.4%
日本 11.9%
マレーシア 25.0%
ドイツ 29.9%
スウェーデン 31.2%
シンガポール 34.3%
イギリス 35.7%
オーストラリア 36.7%
フランス 38.7%
アメリカ 43.0%
フィリピン 52.7%
(出所)内閣府「若者・女性の活躍推進をめぐる現状について」資料(2013年2月発表)
世界経済フォーラム(WEF)が作成している世界の男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数2012年では、日本は135カ国中101位と極端に低く、さらに前年(98位)よりも低下している。確かに国内の管理職登用比率は前進しているものの、海外の進捗はそれ以上に急速なため、相対的に見ると後退しているのである。
グローバル競争力に資する男女格差解消
諸外国が男女格差の解消に関心が高い理由は、人権問題としての「男女平等」だけでなく、激化するグローバル競争の中で経済的な成長にプラスとなるからだ。WEFもデータで「ジェンダー・ギャップ縮小と経済競争力の向上には相関関係がある」と示している。
これを証明するように、近年、経済成長著しいアジア各国で女性の躍進ぶりは目覚ましい。
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