女性が輝く会社とは何か 東芝の女性役職者、それぞれの未来を語る

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政府は今、「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にまで引き上げる」という目標を掲げている。女性活用は日本経済を支えるうえでも、極めて重要な課題である。
そうした情勢下、いち早く、女性活躍、そしてダイバーシティ推進に取り組んできたのが東芝だ。東芝がダイバーシティ推進に取り組み始めたのは2004年。女性役職者の登用、女性が働きやすい職場づくりなどの施策を推し進めてきた東芝の取り組みとは一体どのようなものなのか。今回、現場の第一線で働く女性役職者に東芝の社風、職場の働きやすさ、キャリアプランなどについて語ってもらった。ダイバーシティ推進の責任者である牛尾文昭東芝専務へのインタビューと合わせてご紹介する。

技術力と実行力
真面目で誠実な社員

――本日は女性役職者の方々にお集まりいただきました。皆さんから見て、東芝とはどのような会社だと思われますか。

中山 私は入社してまだ1年も経っていませんが、これまで外側から見てきて、誠実で真面目な会社だという印象を持っています。入社して特に実感したのは、技術力にかける皆さんの思いです。新しいものや世の中の役に立つものをつくり出したいという思いが強い。また、動き出したらやり抜くという実行力も特徴的だと思っています。

瀧川 オープンで自由闊達な雰囲気を感じます。男女、年齢問わず、建設的な意見はつねに聞く姿勢を持っています。また、真面目な方が多く、がんばる人には支援を惜しまない会社だと思います。

森田 どの部門でも誠実な方が多いですね。私は研究所で技術者として20年以上過ごしてきましたが、技術者には各分野の専門家であるというプライドもあり、真面目な方が多いと思います。

――女性の働きやすさという視点から、職場環境、業務についてはいかがですか。

研究開発センター
システム技術ラボラトリー
研究主幹
森田千絵
1991年東芝入社。一貫して機械学習やデータ分析分野の研究開発に取り組み、現在は、ラボの企画リーダーほか、(一社)人工知能学会理事などを務める。

森田 女性の働きやすさという点では、実はこれまで意識したことはほとんどありません。女性だからといって特に困ることもなく、普通に仕事をしてきたと思います。

瀧川 私もそうですね。振り返っても、女性であることで差別を受けたという記憶はありません。上司や周りの心遣いもあったと思いますが、特に気にしたことはありません。

森田 あえて言えば、妊娠・出産のときに体力的にきつい仕事について、配慮していただいたくらい。私は今でも子どもの世話で、会社にいる時間がほかの人と比べて短いのですが、これにも理解、協力をいただいています。

中山 女性の働きやすさに関する制度は十分に整備されています。10年以上前から東芝はダイバーシティに取り組んでおり、外から見て非常に先進的だと感じていました。

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